大腸カメラ検査が
初めての方へ
大腸カメラ(下部消化管内視鏡)検査とは、肛門から細い内視鏡(カメラ)を挿入し、盲腸から直腸まで大腸全域の粘膜を観察する検査です。検査時間は通常10~20分程度ですが、大腸がんの前がん病変になる大腸ポリープがみつかった場合は、その場で切除するため、もう少し時間がかかることもあります。鎮静剤の使用を希望された場合は、効果が完全に切れるまで、回復室(リカバリールーム)で30分~1時間程度お休みいただく必要があります。
大腸カメラ検査の
辛さを軽減するコツ
大腸カメラ検査前の準備
(食事・下剤)
大腸カメラ検査を少しでも楽に受けるには、検査の3日ほど前から消化の良い食事を心がけることが大切です。食べたものが腸に残りにくくなり、検査当日の下剤がよく効きやすくなります。結果として、準備が楽になり、身体の負担も少なくなります。特に便秘がちな方は、下剤の効きが弱いことがあるため、検査の1週間ほど前から毎日少量の下剤を服用して、腸の動きを整えておくことをおすすめしています。また、当院では様々な種類の下剤を用意しており、ご自身に合った下剤を選択できるようお話を伺っています。それでも、下剤を飲むのがどうしても辛いと感じている方には、胃カメラを使って腸に直接洗浄液を入れる方法にも対応していますので、ご相談ください。
大腸カメラ検査中のお願い
- お腹に力が入ると、カメラが進みにくくなってしまうため、できるだけ力を抜いてリラックスするよう心がけてください。
- 検査中二酸化炭素を送りこみ、腸を広げて観察しやすくするため、おならが出やすくなります。おならを我慢してしまうと、腹痛や吐き気の原因となりますので出すようにしてください。
- カメラの挿入がスムーズになるように、息を吸って止めてもらったり、お腹を軽く押さえる場合がございます。
- 腸の形は個人差があるため、検査中に右向きやうつぶせ、仰向けなど体勢を変えていただく場合がございます。こちらで必要に応じて、声かけや体勢を変えるのをお手伝いいたしますので、ご安心ください。
当院の大腸カメラ検査の特長
臨床経験豊富な内視鏡専門医が担当
当院の内視鏡検査は、東京慈恵会医科大学付属病院にて10年、石川県立中央病院および金沢医科大学病院にて10年の診療経験がある、臨床経験豊富な院長がすべて実施しています。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医の資格を持ち、学術評議員も担っています。
苦痛を最小限にするために鎮静剤の使用が可能
鎮静剤を使用することで、眠ったような状態で検査でき、痛みのない検査が可能になります。使用する鎮静剤は、患者さまの年齢や体調、既往歴、服用中の薬などを考慮しながら、個別に適切な量を調整しています。検査中も全身の状態を細かくモニタリングし、必要に応じて調整しておりますのでご安心ください。
鎮静剤を使用した場合は帰りの送迎をサポート
鎮静剤を使用して内視鏡検査を受けられた場合は、安全のため当日の運転をお控えいただいております。ご家族による送迎が難しい場合など、交通手段にお困りの方に向けて、当院では「無料送迎」を行っております。ご希望の方は、ご予約時にご相談ください。(当院から車で30分圏内にお住まいの方が対象です。)
富士フイルムの最新鋭の内視鏡機器を完備
当院では、富士フイルム社製の最新鋭胃内視鏡システム「ELUXEO 8000」を導入しています。従来に比べて、格段に明るくクリアな映像が得られます。消化管の奥まで明るく描出でき、画像のノイズや光のにじみも大幅に抑えられています。加えて、新たに搭載された観察モードにより、微細な病変の発見精度がさらに高まり、がんの早期診断にも力を発揮します。
確実な診断のためにAIを活用
胃がんや大腸がんは、内視鏡検査で発見されることが一般的ですが、平らな病変や微小な病変は発見が難しく、見落としてしまうリスクがあります。当院では、AI技術を搭載し、病変やポリープの検出、腫瘍性病変と非腫瘍性病変の判別を支援する「CADEYE™(キャドアイ)」を導入しています。これにより、病変の発見率を高め、内視鏡検査の精度を向上させています。
院内で下剤を服用できるスペースを完備
大腸カメラ検査では、腸内に便が残留していると、小さな病変を見逃してしまうことがあります。そのため、検査前に下剤を服用して腸の中を空にしていただく必要があります。当院では、検査当日にご自宅で服用していただくか、当院で服用していただくかを選ぶことができます。初めて下剤を服用される方や、ご自宅から当院まで移動に時間がかかる方でも、安心して検査に臨んでいただけます。
午前中(9:00~)や土曜日も大腸カメラ検査が可能
平日に仕事を休むことができない方や、仕事や育児、介護などで忙しく検査のための時間が取れない方のために、午前中(9時~)および土曜日の大腸カメラ検査と胃カメラ検査も行っています。検査をご希望の方は、お気軽にお電話でお問い合わせください。
受診当日の大腸カメラ検査が可能
当院では、緊急性のある症状(突然の出血など)がある患者さまや、当日時間ができて内視鏡検査を希望される患者さまのために、受診当日でも内視鏡検査を行う体制を整えています。検査をご希望の方は、お気軽にお電話でお問い合わせください。
軸保持短縮法による痛みを最小限にした大腸カメラ検査が可能
大腸は個人差が大きく、長さやねじれ方、曲がり方も様々ですが、患者さまお一人おひとりの腸の構造に合わせて丁寧に挿入法を調整することで、患者さまの負担を最小限に抑えた安全な検査が可能となっています。
炭酸ガスの使用によるお腹の張りを最小限にした大腸カメラ検査が可能
大腸の内部には多くのヒダやしわがあり、そのままでは観察が行き届かない部分があります。そのため、従来は空気を使用して腸を広げていましたが、当院では炭酸ガス(CO₂)を使用しています。炭酸ガスは空気に比べて約200倍も速く腸から吸収され、息を吐く時に自然に排出されるため、検査後にお腹の張りが長引くことがありません。
下剤を飲まなくても大腸カメラ検査が可能
大腸カメラ検査では、腸内をきれいにするために約2Lの下剤を服用する必要がありますが、どうしても下剤に抵抗のある方(味が苦手、吐き気を感じてしまう)も少なくありません。当院では、そうした方々にも安心して検査をお受けいただけるよう、下剤を使用しない大腸カメラ検査にも対応しています。
大腸ポリープ発見時はその場で切除可能
大腸カメラ検査中にポリープを発見した場合、その場で切除する日帰りの処置に対応しており、ポリープの大きさや形に応じて最適な方法を選択しています。
※発見されたポリープの数やサイズによっては、連携している高次医療機関をご紹介し、スムーズに治療が受けていただけるようサポートします。
胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に受けることが可能
まず、大腸カメラ検査を行い、ストレッチャーに乗ったままで胃カメラ検査を行います。検査時間は、合計で約15~30分です。2つの検査を同時に実施することで、検査前の食事制限が1回で済むため、お忙しい方にもおすすめです。また、胃カメラ検査と同日に実施する場合でも、大腸カメラ検査中に発見されたポリープは、その場で切除することが可能です。
検査終了後はストレッチャーのままリカバリー室へ移動
鎮静剤を使用した場合、鎮静剤の効果が切れるまで30分~1時間、休んでいただく必要があります。当院では、スタッフが患者さまを抱えて移動するのではなく、ストレッチャーの上で眠ったまま移動するため、移動の負担がなく快適にお休みいただけます。
リラックスできる環境づくり
院内には様々な観葉植物を取り入れ、リラックスしてお過ごしいただけるよう配慮しております。「病院=緊張する場所」というイメージを和らげ、安心して受診いただけるよう、環境面にもこだわっています。
駐車場多数完備
駐車場も十分に確保しておりますので、お車での来院される場合やご家族が送迎していただく場合もご安心ください。お車で来られる際は、昭和大通りからは右折で入ることができないためご注意ください。

