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肝機能を指摘された
(数値が高い)

健康診断で「肝機能異常」を
指摘された方へ

肝機能異常健康診断や人間ドックの結果に、「肝機能異常」と書かれていて不安に感じている方もいるかもしれません。「肝機能異常」とは、血液検査のAST、ALT、γGTPなどの数値が基準値を超えている状態を指します。これらの数値は、風邪をひいたり激しい運動をしたりしただけでも一時的に上がることもあり、再検査で正常に戻ることもあります。しかし、肝炎や脂肪肝など、放置すると危険な病気が隠れている可能性もあるため、安易に自己判断せず、必ず精密検査を受けることが大切です。

なぜ「肝機能異常」を
放置してはいけないの?

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。これは、病気がかなり進行するまで自覚症状がほとんど現れないためです。初期の肝機能障害は、だるさや食欲不振など、風邪と似た症状が出ることはありますが、多くの場合、気づかずに過ごしてしまいます。症状がないからと放置していると、病気が徐々に進行し、最終的には肝硬変や肝がんにまで至るリスクが高まります。近年、お酒をほとんど飲まない方でも、肥満や生活習慣病が原因で脂肪肝と診断されるケースが増えており、注意が必要です。

「肝機能異常」から
考えられる病気

肝機能異常の原因として、以下のような病気が考えられます。

1. 脂肪肝

肝臓に脂肪がたまりすぎた状態です。アルコールの飲みすぎによるアルコール性脂肪肝と、肥満や糖尿病が原因となる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)があります。ほとんどが無症状ですが、放置すると肝炎や肝硬変に進行することがあります。

2. ウイルス性肝炎

肝炎ウイルス(B型、C型など)に感染することで起こります。日本では多くの感染者がいると推定されており、自覚症状がないまま病気が進行し、肝硬変や肝がんにつながるリスクがあります。

3. 肝硬変・肝がん

肝臓の組織が硬くなり、機能が低下した状態が肝硬変です。肝炎や脂肪肝が長期間続くと起こります。さらに肝硬変が進行すると、肝がんのリスクが高まります。

4. その他

自己免疫性肝疾患: 免疫の異常が原因で肝臓が攻撃される病気です。
薬剤性肝障害: 薬の副作用で肝臓に負担がかかり、炎症が起こる病気です。

当院での「肝機能異常」の
精密検査について

健康診断で「肝機能異常」と指摘された場合、当院では以下の精密検査を行います。

1. 血液検査

肝機能の数値だけでなく、肝炎ウイルスや自己抗体など、より詳しく原因を探るための項目を調べます。

2. 腹部エコー検査

肝機能の異常を指摘されたときの検査超音波を使って、肝臓や胆道、膵臓などの状態を画像で詳しく確認します。血液検査ではわからない病気がないかを調べることができます。当院には肝臓専門医が在籍しており、丁寧な診察と正確な診断を心がけています。

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「たぶん大丈夫」と自己判断せず、お腹の健康を守るために、ぜひ一度ご相談ください。