- このようなお悩みはありませんか?
- 下剤について
- 下剤を飲まない大腸カメラ検査
- 下剤を飲まない大腸カメラ検査の流れ(鼻チューブ法)
- 下剤を飲まない大腸カメラ検査の流れ(胃カメラ法)
- 下剤を飲まない大腸カメラ検査の費用
このようなお悩みは
ありませんか?
- 過去に下剤を大量に飲むことがつらかった経験がある
- 下剤の味が苦手
- 下剤を飲む量が多く、精神的にも肉体的にも負担に感じる
- 下剤の服用後に、脱水症状やめまい、腹痛などで体調を崩した経験がある
- 心疾患や腎機能障害など、体質的に下剤の使用に注意が必要な持病がある
- 足に痛みがありトイレを行ったり来たりして移動するが大変
など
上記にあてはまる方は「下剤を飲まない大腸カメラ検査」がおすすめです。しかし、最近は新しい下剤も登場しております。過去辛い経験をされた方でも、今回は大丈夫だったと話される方もいらっしゃいますので、心配な方はぜひ一度ご相談ください。
下剤について
「下剤を大量に飲むのが難しい」「下剤の味が嫌で飲み込めない」など、よくお聞きすることがあります。当院では、こうしたご意見を尊重し、患者さまそれぞれに最適な下剤を選択できるよう、様々な下剤を取り扱っています。患者さまにとってできるだけ快適でストレスの少ない検査を目指しております。
下剤の種類
サルプレップ
サルプレップは、2021年に日本で発売が開始された新しい下剤です。当院では、その味と洗浄力の強さから、サルプレップをおすすめしています。他の下剤は水で希釈して溶液を調製する必要がありますが、サルプレップは480mlのペットボトルに既に配合済みのため調製の手間がなく、直接服用が可能です。苦いレモン味で、個人差はありますが、服用量の少なさが評価されています。冷やしてストローで飲むと飲みやすくなります。
モビプレップ
モビプレップは現在、最も多く使用されている下剤です。以前の主流であった「ニフレック」と比べ、味が改善され、服用量も少なく済みます。事前に調製して作り置きし、冷蔵庫での保存も可能です。ただし、約1.5Lの服用が必要なため、サルプレップの味が苦手な方におすすめしております。
マグコロール
マグコロールは、モビプレップよりも洗浄力は若干劣りますが、味が飲みやすいのが特徴です。また、事前に調製して作り置きし、冷蔵庫での保存も可能です。モビプレップの味が苦手な方におすすめの下剤です。ただし、腎機能障害の疑いがある方や透析治療中の方はご使用いただけません。
ピコプレップ
ピコプレップは、服用量が最も少なく、オレンジの風味で飲みやすい下剤です。事前に準備して作り置きができないため、使用直前に調製しなければならないという欠点があります。最大の欠点は、洗浄効果が弱いことです。指示通りに服用しても、約半数の患者さまに十分な洗浄効果が得られない場合があります。そのため、ピコプレップを服用される患者さまは、検査前の食事制限や追加の下剤が必要になる場合があります。通常、検査前の食事制限は検査の前日から始まりますが、ピコプレップの場合は3日前から始まります。さらに、ピコプレップとは別に、前日に追加の下剤を服用する必要があります。そのため、下剤を服用して嘔吐したことがある方や、服用量を飲みきることができなかった方、検査に支障があった方、下剤の味が嫌で胃カメラ検査や鼻チューブからの注入が難しい方以外には、ピコプレップの使用はおすすめしていません。
ビジクリア
ビジクリアは、大腸カメラ検査用下剤の中で唯一「錠剤」タイプの下剤です。下剤の味が苦手で、水であれば服用できる方におすすめです。ただし、洗浄力は若干劣りますので、初めての方はサルプレップまたはモビプレップから始めることをおすすめします。
下剤を飲まない
大腸カメラ検査について
下剤を飲まない大腸カメラ検査とは、胃カメラや鼻チューブを胃の中へ挿入し、そこへ直接下剤を注入して大腸を洗浄してから大腸カメラ検査を行う方法です。通常では大腸カメラ検査の前に約2Lの下剤を服用する必要があり、下剤の味や量が問題で苦痛を伴う場合が多くあります。
下剤を胃、小腸に直接投与することで得られるメリット
- 下剤の味を感じることなく、大腸を洗浄できる
- 下剤を飲む際の不快感がなくなる
- 下剤の服用による嘔吐のリスクが少なくなる
- 検査までの時間が従来の方法に比べて短くなる
(通常、下剤が効果を発揮して腸が洗浄されるまで2~4時間かかりますが、下剤注射法では1~2時間で腸の洗浄が完了します)
これらのメリットにより、下剤が苦手な方にも苦痛を最小限にして、大腸カメラ検査をお受けいただくことができます。当院では、検査の前に鎮静剤を投与することもできるため、検査中や下剤注入時にも苦痛を最小限にして実施することができます。
下剤を飲まない
大腸カメラ検査の流れ
(鼻チューブ法)
1事前検査
検査前に、下剤を投与しても問題がないこと、腸閉塞(イレウス)の兆候がないことを確認するため、問診および診察を行います。
2鼻チューブから腸管洗浄液を投与
内視鏡室のベッドに横になっていただき、鼻に局所麻酔薬を塗布してからチューブを挿入します。腹部レントゲン検査でチューブの先端が胃の中に入ったことを確認してから、点滴で下剤をゆっくりと投与します。最初の排便後、1~2時間程度で腸の中が空になります。それまで、回復室(リカバリールーム)で安静にしていただきます。
3大腸カメラ検査
排便が完了し、腸がきれいになったことを確認したら大腸カメラ検査を開始します。
(希望に応じて鎮静剤の点滴を使用します。)
下剤を飲まない
大腸カメラ検査の流れ
(胃カメラ法)
1事前検査
検査前に、下剤を投与しても問題がないこと、腸閉塞(イレウス)の兆候がないことを確認するため、問診および診察を行います。
2胃カメラ検査
内視鏡室のベッドに横になり、点滴で鎮静剤を投与します。鎮静剤が効いたことを確認したら、検査を開始します。胃カメラで食道や胃、十二指腸(小腸)を観察し、下剤投与に問題がないことが確認できたら、下剤を注入します。下剤投与後、10~20分程度で覚醒し、排便が始まります。最初の排便後、1~2時間程度で腸の中が空になります。それまで、回復室(リカバリールーム)で安静にしていただきます。
3大腸カメラ検査
排便が完了し、腸がきれいになったことを確認したら大腸カメラ検査を開始します。
(希望に応じて鎮静剤の点滴を使用します。)
下剤を飲まない
大腸カメラ検査の費用
鼻チューブ法については検査費用とは別にチューブの材料費がかかります。また、胃カメラを使用する方法では、別途胃カメラ検査の費用がかかります。

