硬くてコロコロした便…
もしかして、悪い病気?
「毎日コロコロ便しか出ない」「なんだかお腹がスッキリしない」「なにか悪い病気かも」と悩んでいませんか?うさぎのフンのように硬くて黒っぽい便は、見た目の不快感だけでなく、残便感や、いきむことによる肛門の痛み・切れ痔などのトラブルにつながることもあります。実は、この「コロコロ便」は、水分不足やストレスといった生活習慣が原因となっているケースがとても多いのです。今回は、コロコロ便の基本的な原因と、日々の生活でできる改善策をご紹介します。
コロコロ便に
なってしまう原因
コロコロ便は、便が腸内に長く留まることで、水分が過剰に吸収されて硬くなった状態です。便秘のタイプによって、コロコロ便になりやすい人もいます。
1. 生活習慣が原因の便秘
忙しい朝にトイレを我慢したり、朝食を抜いたりすることで、排便のリズムが乱れてしまいます。腸の動きが鈍くなり、便が腸にたまり硬くなってしまうのです。
2. 運動不足や筋力低下による便秘
大腸のぜん動運動(便を押し出す動き)が弱まることで起こる便秘です。腹筋の力が足りないと、いきんでも十分に便を押し出せません。出産後の女性やご高齢の方によく見られます。
3. ストレスによる便秘
ストレスや自律神経の乱れにより、腸の動きが不安定になることで起こる便秘です。このタイプは、コロコロ便と下痢を繰り返すこともあります。
コロコロ便を
改善する9つの方法
生活習慣を見直すことで、コロコロ便は改善される可能性が高いです。できることから少しずつ試してみてください。
1. 水分をしっかり摂る
便を柔らかくするためには、水分補給が欠かせません。起床時にコップ1杯の水を飲むと、胃腸が刺激されて腸の動きが活発になります。
2. 食物繊維を積極的に摂る
食物繊維は、腸のお掃除役です。便の量を増やし、腸の動きを促します。
水溶性食物繊維:海藻やこんにゃく、大麦などに多く含まれ、便を柔らかくする働きがあります。
不溶性食物繊維:ごぼうや豆類、きのこなどに多く含まれ、便のかさを増やします。
3. 乳酸菌やオリゴ糖を摂る
ヨーグルトや納豆などの発酵食品に多く含まれる乳酸菌や、善玉菌のエサとなるオリゴ糖を積極的に摂ることで、腸内環境が整います。
4. 1日3食、規則正しく食べる
食事量が少ないと便の量も減ってしまいます。1日3食バランスよく食べることで、便のボリュームを保ち、腸の動きを活発にしましょう。
5. 決まった時間にトイレに行く
便意がなくても、朝食後など毎日同じ時間帯にトイレに座る習慣をつけることが大切です。便意を我慢しないことも重要です。
6. 適度な運動をする
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、腹筋を鍛え、腸のぜん動運動を促します。
7. お腹のマッサージをする
仰向けに寝て、おへその周りを「の」の字を書くように優しくマッサージすると、便の排出を助けます。
8. ストレスを上手に解消する
ストレスは腸の働きに大きく影響します。趣味の時間を作るなど、自分なりの方法でストレスを解消しましょう。
9. カフェイン・アルコールの摂りすぎに注意
カフェインやアルコールには利尿作用があり、摂りすぎると体が脱水状態になり、便が硬くなりやすいため、控えめにしましょう。


コロコロ便が続く場合、「